「朝、起きたときがいちばん腰が痛いんです」「布団から出て、しばらく腰が伸びない」。寒くなってくると、こうしたご相談が増えてきます。大阪・玉造の腰ひざ専門よしかわ整体院、院長の吉川祐介です。

朝、腰が痛い方に共通しているのは、寝ている間に体があまり動いていないことです。
人は眠っている間も、寝返りを打って体の向きを変えています。寝返りには、同じところに体重がかかり続けないようにする役目があります。ところが、寝具が体に合っていなかったり、腰に痛みがあったりすると、寝返りが少なくなり、同じ姿勢のまま朝を迎えます。
こうして固まった体で、起きてすぐに前かがみになったり、顔を洗ったりすると、腰に負担が集まります。ぎっくり腰のきっかけを調べた研究でも、痛みが出やすい時間帯は朝7時から正午まででした。

「仰向けで寝ると腰が痛い」という方は少なくありません。よくあるのは、腰が反ったまま固まっているケースです。
長く座る生活が続くと、太ももの前や、背骨と股関節をつなぐ体の奥の筋肉(腸腰筋)が縮んだままになりがちです。この状態で仰向けになると、縮んだ筋肉に引っぱられて腰が反り、腰とお布団の間にすき間ができます。その姿勢で何時間も寝ているので、朝に腰がつらくなるのです。
仰向けに寝て、腰の下に手のひらがすっと入るかどうかは、反り腰の目安のひとつです。仰向けがつらい方は、ひざの下にクッションや丸めたバスタオルを入れてみてください。腰の反りがやわらぎ、楽になることがあります。

「腰痛には硬い布団がいい」とよく言われます。でも、研究の結果は少し違います。
慢性の腰痛がある約300人に、硬いマットレスと中くらいの硬さのマットレスを使ってもらった研究では、中くらいの硬さのほうが、寝ているときの痛みや日常生活の不便さが軽くなっていました。
一方で、やわらかすぎて体が沈み込むマットレスは、寝返りが打ちにくくなります。目安は、体が沈みすぎず、寝返りが楽に打てること。硬すぎても、やわらかすぎても、寝返りは減ってしまいます。
朝の首や背中、腰の痛みで、何万円もする枕を次々に試してきた、という方もいらっしゃいます。ただ、正直にお伝えすると、枕に「これが正解」というものはありません。
寝ている間は、仰向け・横向き・うつ伏せと姿勢が変わりますし、体の状態も日によって変わります。昨日ちょうどよかった高さが、今日は合わないこともあります。
そしてもうひとつ大切なのが、体そのものの硬さです。子どもの頃は、床で昼寝をしても平気だったはずです。体が硬くなっていると、寝具でできることには限りがあります。
目が覚めたら、すぐに起き上がらず、布団の中で次の3つを試してみてください。
起き上がるときは、横向きになってから、手で布団を押して上体を起こし、最後に立ちます。腹筋で勢いよく起き上がるのは避けてください。痛みが強まる動きは、すぐにやめてください。起き上がり方の図はぎっくり腰が怖い方への記事にもあります。
「休みの日にたっぷり寝たのに、かえって腰が重い」。これもよく聞くお話です。
平日は駅まで歩き、職場でも立ったり座ったりしているのに、休みの日はベッド・ソファ・食卓の移動だけ。体を休めているつもりでも、同じ姿勢の時間が長くなると、体は固まっていきます。
休むことは大切です。ただ、休み方の中に、小さく動く時間を入れてください。
次のような場合は、整体より先に医療機関で診てもらってください。
朝の腰痛で来られる方には、腰だけでなく、寝ている間と起きてからの体の使い方を確かめます。
いつも同じ側を下にして寝ていると、体の片側にばかり負担がかかります。右と左で寝返りのしやすさが違う方は、日中の体の使い方にも偏りがあることが多いです。
力任せに押したり、バキバキ鳴らしたりする施術ではありません。腰痛全般については慢性腰痛のページに、通院回数と料金の考え方は料金ページにまとめています。朝の腰の痛みを「年のせい」「寝具のせい」で片づける前に、一度体を見せてください。
※ この記事は一般的な体の仕組みと研究結果についての説明であり、診断や治療効果を保証するものではありません。感じ方や変化には個人差があります。痛みが強い場合や上記のサインがある場合は、医療機関にご相談ください。
研究では、硬いマットレスより、中くらいの硬さのマットレスのほうが、寝ているときの痛みや日常生活の不便さが軽いという結果が出ています。体が沈みすぎず、寝返りが打ちやすいものを選んでください。値段より、実際に横になって寝返りが楽かどうかを確かめるのがおすすめです。
正解はひとつではありません。それより、一晩中同じ姿勢のままにならないことのほうが大切です。仰向けがつらい方はひざの下に、横向きがつらい方はひざの間に、クッションをはさむと楽になることがあります。
寝ている間に固まった体が、動き出してほぐれることで楽になるのは、よくあることです。ただ、40歳より前から何か月も続いている、休んでも楽にならず動くと楽になる、夜中や明け方に痛みで目が覚める、という場合は、炎症による腰痛のこともあるので、医療機関で一度相談してください。
枕に「これが正解」というものはありません。寝ている間は姿勢が変わりますし、体の状態も日によって変わります。高い枕を次々に試す前に、タオルを重ねて高さを調整してみることをおすすめします。
初回 検査&整体コース(60分)4,800円(税込)
カウンセリング・姿勢撮影・検査・施術・セルフケア指導まで、すべて院長が担当します(通常11,000円)