ひざコラム2026.10.15

ひざは、動かして守る|秋に増えるひざの痛みと、太もも・お尻の使い方、立ち方・歩き方

過ごしやすい季節になって、久しぶりに歩いたり、テニスやゴルフを再開したりしたら、ひざが痛くなった。秋は、そんなご相談が増える時期です。大阪・玉造の腰ひざ専門よしかわ整体院、院長の吉川祐介です。

ひざは、動かして守る|秋に増えるひざの痛みと、太もも・お尻の使い方、立ち方・歩き方

秋にひざの痛みが増える理由

夏の間は暑さで外に出る時間が減り、冷房の効いた部屋で過ごすことが多くなります。その、あまり動いていなかった体で、涼しくなった秋に急に長く歩いたり、スポーツを再開したりする。これが、秋にひざの痛みが増えるいちばんの理由だと当院では考えています。

そしてもうひとつ、多いのがその反対です。ひざが痛いからと、動かないようにしてしまうことです。

痛いからと、動かなさすぎないで

ひざが痛いと、外出を控えたり、長く歩く予定を断ったりしがちです。駐車場から何分歩くかを先に調べる、階段のあるお店を避ける。気づけば、行きたい場所より、歩きやすい場所を選ぶようになっていきます。

ところが、ひざは動かさないでいると、だんだん固まっていきます。曲がりにくくなると、少し動いただけで痛みが出やすくなり、ますます動かなくなる。この悪い流れに入ってしまう方が少なくありません。

アメリカの研究では、ひざに変形がある方のうち、運動として歩く習慣のある人は、そうでない人に比べて、新たにひんぱんにひざが痛むようになる割合が約4割少なかったという結果が出ています(歩ける人だから痛みが少ない、という面もあり、歩くことが原因とまでは言えません)。少なくとも、「歩くとひざがすり減るから歩かないほうがいい」とは言えない、ということです。

ひざを支える、太ももとお尻の筋肉

ひざを支えているのは、主に2つの筋肉です。

ひざを支える筋肉。前から見た太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)と、後ろから見たお尻の筋肉

とくにお尻の筋肉は見落とされがちです。お尻がうまく使えていないと、そのしわ寄せがひざの内側に集まりやすくなります。くわしくはひざの痛みの記事の「ひざの内側が痛い方に多い、体の使い方」に書いています。

ひざにやさしい、椅子からの立ち上がり方

1日に何十回もくり返す「椅子から立つ」動き。ここを変えるだけでも、ひざの負担は変わります。

椅子からの立ち上がり方の比較。ひざが前に出る立ち方と、お尻を後ろに引いて股関節から立つ立ち方
  1. 椅子に浅く座り直す
  2. 足を少し手前に引き、足の裏を床にしっかりつける
  3. 胸を前に倒しながら、お尻を後ろに引くようにして、体重を足の上に乗せる
  4. 足の裏全体で床を押して、ゆっくり立つ

ひざだけで立とうとすると、ひざが前に突き出て、太ももの前とひざに負担が集まります。お尻を後ろに引いて、股関節から立つと、お尻の筋肉も一緒に働きます。

正座と、ひざの曲がり具合

ひざがどこまで曲がるかは、ひざの状態を知る大事な手がかりです。正座ができるかどうかは、その目安のひとつになります。

ただし、痛みを我慢して正座の練習をする必要はありません。日本整形外科学会は、変形性膝関節症の方には日常生活で正座を避けることを勧めています。曲げ伸ばしの練習は、痛みの出ない範囲で、少しずつで十分です。医師から指示がある方は、そちらを優先してください。

体重のこと

「ひざが痛いのは、太ったせい」と考える方もいらっしゃいます。体重がひざの負担に関係するのは確かです。ひざに変形がある方を調べた研究では、体重が1減ると、1歩ごとにひざにかかる負担は約4減るという結果が出ています。

ただ、ひざの違和感が出る場面を、すべて体重で説明できるわけではありません。同じ体重でも、立ち方や歩き方で、ひざにかかる負担は変わります。「やせてから相談しよう」と後回しにするより、まずは今の体の使い方を見直すほうが、動ける体に近づけることがあります。

ひざにやさしい歩き方

階段の下りがつらい方は、階段の下りだけひざが痛い方への記事もあわせてどうぞ。

この場合は、まず病院へ

ひざが腫れている・赤く熱を持っている、体重をかけられない、歩く途中でカクンと崩れる、曲げ伸ばしの途中で引っかかる、転んだりひねったりしたあとに痛みが出た、という場合は、運動より先に医療機関で診てもらってください。くわしいサインはひざの痛みの記事にまとめています。

当院では、ひざの痛みでも、ひざだけでなく、足首・股関節・お尻の使い方と、右と左の差を確かめます。力任せに押したり、バキバキ鳴らしたりする施術ではありません。ひざの症状についてはひざの痛みのページに、通院回数と料金の考え方は料金ページにまとめています。

参考にした資料

※ この記事は一般的な体の仕組みと研究結果についての説明であり、診断や治療効果を保証するものではありません。感じ方や変化には個人差があります。痛みが強い場合や上記のサインがある場合は、医療機関にご相談ください。

よくあるご質問

ひざが痛いときは、歩かないほうがいいですか?

ひざが腫れている、熱を持っている、体重をかけられないといった場合は、まず医療機関で診てもらってください。そうでなければ、痛みが強くならない範囲で歩くことをおすすめします。いきなり長く歩かず、10分ほどから始めて、翌日に痛みが強く残らない程度にしてください。

正座の練習をしたほうがいいですか?

正座ができるかどうかは、ひざの曲がり具合の目安になります。ただ、痛みを我慢して正座の練習をする必要はありません。変形性膝関節症と言われた方は、正座を避けるように言われることもあるので、医師の指示を優先してください。

サポーターはしたほうがいいですか?

着けると安心して歩けるのであれば、使ってかまいません。ただ、ひざを支えるのは本来、太ももやお尻の筋肉です。サポーターに頼りきりにならず、少しずつ筋肉を使う時間も作ってください。

やせないと、ひざは楽にならないのでしょうか?

体重はひざの負担に関係しますが、痛みのすべてを体重だけで説明できるわけではありません。「やせてから相談しよう」と後回しにするより、まず今の立ち方・歩き方を見直すほうが、早く動けるようになることがあります。

初回 検査&整体コース(60分)4,800円(税込)

カウンセリング・姿勢撮影・検査・施術・セルフケア指導まで、すべて院長が担当します(通常11,000円)

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